外壁のコケを綺麗に落とす方法と予防するポイント
2020年11月30日(月)
お家を購入して、10年ほど経過すると外壁のコケが目立ってきませんか?
毎日目につくからどうにかしたいとは思いつつ、どう対処すれば良いか分からないですよね。
外壁や屋根についたコケ、実は美観を損ねるだけでなくお家の健康状態にも影響を及ぼします。
今回は、なぜコケができてしまうのか、お手入れの方法、今後コケを付けないための予防方法をお伝えします。
■外壁材から見るコケの生えやすい家
①モルタル壁
モルタルは、砂とセメントを主原料とした仕上げ外壁材です。曲面にも施工でき、仕上げ方に自由度があります。
写真のように独特な凹凸がついてるのが主です。その為、溝に水がたまりやすく、コケが繁殖しやすい仕上げ材です。
《対策》家庭用洗浄機などで、定期的にコケの胞子や油脂を洗い流すことでコケの繁殖を防げます。
②リシン/スタッコ壁
リシン/スタッコ壁は、アクリル塗料に骨材を混ぜた塗料で形成されます。通気性や透湿性に優れており凹凸があります。
多彩模様や整形時の凹凸の多いデザインは水や汚れがたまりやすく、コケが繁殖しやすいです。
《対策》家庭用の洗浄液でこすると、骨材が取れ、露出した下地に雨水が浸入するリスクがあるので、防カビ・防藻機能のある塗料で未然に防ぐことをお勧めします。
③サイディング壁
窯業系サイディングは、日本の戸建でもっとも使用されている建材です。近年は、デザイン性の高いサイディングが多く販売されています。
凹凸の多いデザインは水や汚れがたまりやすく、コケが繁殖します。
《対策》凹凸の少ないものの場合、定期的に家庭用高圧洗浄機などで洗い流す事で綺麗になります。水はけの悪いお家の場合、業者にバイオ洗浄を依頼して清潔さを長く保ちましょう。
自然に囲まれた郊外のお家などは特にコケが繁殖しやすいです。また、日当たりの悪い北面の外壁などはよりコケが繁殖しやすいです。
コケを放っておくと起こる劣化現象
コケを放っておくとどのような劣化に繋がっていくのでしょうか。
建材への浸水
コケは水分を含み、保水する力がある為、建材が常に湿っている状態になります。ゆっくりと、壁面に水が浸み込む恐れがあります。
《進行すると…》窯業系サイディングが外壁材の場合、水を常に吸っていると反りなどの劣化に繋がる可能性があります。
コケのさらなる増殖
コケを放っておくと、水分を吸ってさらに増殖をします。特に、コケが胞子を撒く時期に一層増えていきます。
《進行すると…》コケは水を含む性質を持っているため、常に外壁材に水が触れている状態になります。仕上げ材の塗膜膨れや剥離が発生する可能性もあります。
業者で除去してもらうか、自分で除去できるかラインはどこ?
まず、どんなコケの症状だと業者に頼んだ方が良いのか、どの程度なら自分でも掃除ができるのか判断基準をご紹介します。
軽度のコケ
低い位置で、軽いコケの場合は家庭用に売られているコケ洗浄剤などを使用して自分で掃除をすれば十分です。
綺麗なままで保ちたい場合には、塗替えのタイミングで防カビ・防藻の塗料を使用する事を検討するのも良いでしょう。
重度のコケ
重度のコケの場合は、家庭用のコケ洗浄剤では落ちない場合があります。また、強くこすりすぎると外壁材自体を痛めてしまう為、業者に依頼しバイオ洗浄などをおこなう事をお勧めします。
日々のお手入れでコケを予防
ふき取りで予防
月に一度程度、やわらかいタオルにお湯を含ませ外壁をふく事でカビを予防できます。
コケやカビは熱湯に弱い為、45度以上のお湯で死滅させる事が可能です。
お酢で予防
お酢を水道水で3倍~20倍に薄めて、刷毛や柔らかいタオル等を使用して外壁に散布する事でコケが生えてくるのを予防できます。
またコケや藻が生えている場合落とすことも可能です。
まとめ
コケを綺麗にする方法と未然に防ぐ対策についてご紹介しました。
一度綺麗にしてもコケはまた生えてきます。そうならない為にも、未然に発生を防ぐ対策を講じておく必要があります。
コケは美観を損ねるだけでなく、お家にもダメージを与えていきます。
「うちもそろそろコケが目立つな」と思い立ったら、コケの除去を早めに検討してはいかがでしょうか?
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