外壁塗装を行うときに気になることといえば、工事中、そして工事が完成してからの「臭い」という人も多いようです。
塗装業者に換気したい旨を伝えることで窓を開けたり、換気扇を使用することが可能になる場合があります。業者の方と話しながら進めていきましょう。
窓を開けることができるタイミング
窓の開閉が可能なタイミングを紹介します。いつでも窓を開けていいわけではありません。
一般的な外壁塗装は2~3週間かかり、工事スケジュールは以下のようになります。
工事日 | 工程 | 作業中の換気の可否 |
---|---|---|
1日目 | 足場組み立て、養生 | × |
2~4日目 | シーリング工事 | ○ |
5日目 | 高圧洗浄 | × |
6~7日目 | 乾燥 | ○ |
8日目 | 下地調整、養生 | × |
9日目 | 下塗り | △ |
10日目 | 中塗り | △ |
11日目 | 上塗り | △ |
12日目 | 養生取り | △ |
13日目 | 足場の解体 | ○ |
14日目 | 清掃 | ○ |
○:換気可 △:条件によっては換気可 ×:換気不可
※塗り替えを行う家の大きさや外壁の状態、天候によって日程が大きく変わる可能性はあります。
2~4日目のシーリング工事、6~7日目の乾燥中であれば窓を開けることができます。さらに、12日目以降の養生を取った後であれば窓を開けることは可能です。つまり、14日間の塗装工事中7日間は窓を開けることが可能です。
さらに、9~11日目の塗装中であっても、塗装面の反対側の窓であれば施工に問題が生じないため換気をしても良いケースもあります。
また、足場組み立て時や高圧洗浄中は危険が伴いますので、換気を行うことができません。
※工事を行っていない夜中などは、基本的に窓を開けることが可能です。
意外にも換気ができるチャンスは多くあります。上記にあげた場合でも換気ができないこともありますので、業者の方に訪ねてください。
開けたい窓を指定する
塗装工事を行っている間、工事の工程によっては窓を開けることができます。しかし、塗装業者に何も伝えてなければ窓を完全に養生され、開閉することができません。作業が始まる前に開けたい窓を伝えておくことで、窓を開閉できるように養生してもらうことができます。
また、開けた窓に向かって扇風機の風を送ることで、こもっている空気を効果的に排出することができます。
換気扇を使用する
業者に伝えておけば換気扇を使用することも可能です。
ウェザーカバーの排気口を養生しなければ、換気扇をいつでも使用することができます。
塗装中などは、どうしても塗料の臭いが入ってきますので、換気扇を活用し、ストレスをできるだけ軽減できるようにしましょう。
水性塗料は比較的におわない
臭いに敏感な方は、水性塗料を選択されることをお勧めします。
換気のトラブルの原因は塗装中の臭いです。その臭いの原因は溶剤塗料に含まれるシンナーにあります。
しかし、水性塗料にはシンナーが含まれていないため、溶剤塗料と比べると比較的気になりません。
十数年前までは、性能や塗装の仕上がりの良さから溶剤系塗料が多く用いられてきましたが、近年では技術の進歩により水性塗料でも溶剤系塗料と同等の性能を持つものが出てきています。
塗装業者に確認を行い、水性塗料で施工ができないか聞いてみるのも一つの手です。
まとめ
上記では、塗装中の換気や換気以外の方法について紹介してきましたが、これらは塗装業者と相談しながら進めていく必要があります。どんなに予備知識を持っていても塗装業者が対応してくれなければ、塗装中を息苦しく過ごすことを強いられてしまいます。塗装業者を選ぶためには以下の3点に注意しましょう。
1.換気について対応してくれる
2.打ち合わせをしやすい
3.工事スケジュールを入念に打ち合わせしてくれる
これまでの塗装工事では、『塗装工事は換気ができなくて息苦しいもの』という認識でしたが、最近では施主様の生活の負担にならないようにと、換気に気を遣ってくれる塗装業者が増えてきています。