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いよいよ梅雨入り☂ 雨水の浸入を防ぐ防水塗料のご紹介

こんにちは。

いよいよ梅雨入り致しました、、、

と、いう事で前回に引き続き雨繋がりで今回は防水塗料についてご紹介をしたいと思います。

 

住宅が劣化する要因に「水の浸入」があります。建物に行う塗装には、雨水の浸入を防ぐ役割がありますが、防水塗料はその防水機能が高い塗料の事です。

そんな防水塗料についてどのような特徴があるのか、メリットや注意点をご紹介致します。

 

 「防水塗料」とは「防水機能が高い塗料」のこと

書き出し部分で「防水塗料」という表現をしましたが、この「防水塗料」という言葉は特定塗料の種類やカテゴリーを指す名称ではありません。

屋根・外壁の塗装で、「防水機能が高い塗料」、ヒビ割れに追随できる「弾性塗料」を指す言葉として使われているケースが一般的です。

また、この『防水塗料』と屋上やベランダで使用される『防水材』と混同されることがありますが、その防水性能、施工方法は大きく異なります。

今回は塗膜がヒビ割れに追随することで、建物内部への雨水の浸入を防ぐことができる「弾性塗料」を中心に話を進めていきます。

 

  防水機能の必要性

そもそもなぜ塗料に「防水」という機能が必要なのでしょうか。

それは住宅の劣化要因と大きく関わっています。
住宅が劣化する一番の要因は「水の浸入」です。水が建物内部に浸入し、劣化が進行した場合、以下の状態が想定されます。目には見えませんが、住宅は日常の中で小さな振動を受けており、そのダメージが蓄積するとひび割れを起こすことがあります。そのひび割れから住宅に水が浸入することで、防水シートの内側にある住宅内部の柱や梁等の構造材を腐らせ、住宅の寿命を大きく縮めることになります。

雨水で腐食した断熱材雨水で腐食した断熱材

そのような事態を避けるためにも、弾性塗料がその防水性によって、住宅に水を浸入させないように守っているのです。

 

  防水機能のメカニズム

弾性塗料はどのようなメカニズムで、防水機能を発揮しているのでしょうか。

弾性塗料の一番の特徴は一般的な塗膜と比べてゴムのような弾力/塗膜に柔らかさがあることです。この塗膜の弾性(塗膜の伸縮性)があることで外壁のひび割れにと撒くが追随することができます。

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弾性塗料(伸縮率200~600%程度)は他の一般塗料(伸縮率100%程度)よりも伸縮性に優れており、ひび割れに合わせて塗膜が伸びて、ひび割れをカバーすることで水の浸入を防ぎます。

伸縮性を持たない一般的な塗料は外壁にひび割れが起きた際、一緒に塗膜まで割れてしまい、ひび割れが表面に出てしまい、そこから水が浸入してしまうのです。

このように「住宅を水の浸入から保護する」という観点から見ると、弾性塗料は非常に重要な役割を果たす塗料と言えます。

 

 弾性塗料の種類

この章では製品化されているいくつかの弾性塗料を紹介します。

 

【DANシリコンセラ/日本ペイント株式会社】

DANシリコンセラ

大手塗料メーカー、日本ペイントの1液水性反応硬化形弾性塗料です。
伸縮率は400%以上あり、セラミックハイブリッドシリコン技術が従来の塗料に無い高い耐候性を実現させ、耐候年数10~12年の塗料です。
また防カビ機能、更には透湿性、低汚染性も兼ね備えており、降雨時には雨水が汚染物質を一緒に洗い流す機能を持っています。

 

【EC-5000PCM/株式会社アステックペイントジャパン】

EC-5000PCM①

アステックペイントジャパンの水性形一液外壁用防水ピュアアクリル系上塗塗料で、塗膜の伸縮率が約600%あり、ひび割れに塗膜が追随してひび割れを表面に露出させません。また、一般的な弾性塗料は樹脂に可塑剤を入れて伸縮機能を持たせていますが、可塑剤自体は3~5年で気化してしまうため、伸縮機能は低下してしまいます。しかし、この塗料は可塑剤を使用せず、樹脂そのものが伸縮機能を持つため、長期に渡って伸縮性を保持し、耐候年数も15年以上と非常に高い耐候年数の塗料です。また、遮熱機能や防カビ機能も兼ね備えた高機能な塗料です。

 

【セラミクリーン/エスケー化研株式会社】

 

セラミクリーン

 

エスケー化研が販売している高耐久性・低汚染型水性セラミックシリコン単層弾性塗材です。オリジナル技術に基づく弾性セラミックシリコン樹脂を統合材とすることで、従来の単層弾性塗材と比べ、耐久性を向上させた塗料です。低汚染性、防カビ性も持ち合わせた塗料です。

 

【アレスアクアビルド/関西ペイント株式会社】

 

アレスアクアビルド

関西ペイントの多機能水性反応硬化形エマルション系単層弾性仕上塗材です。「水性アクリル‐シリコン樹脂」という樹脂が使用されています。この樹脂は、ガラスやセラミック等に含まれている強靭な構造を持っており、耐候性に優れています。また、湿気を放出できる透湿性もあるため、結露を緩和します。

 

  弾性塗料に適した下地と適さない下地

弾性塗料がより性能を発揮できる下地、劣化状況によっては性能を発揮できない下地も存在しますので、注意点をご紹介いたします。

ひび割れが発生しやすい「モルタル」に最適

モルタル

モルタルとはセメントと砂、水を練り混ぜた建築資材です。このモルタルは素材の性質上、ひび割れを起こしやすい資材です。

計何劣化や建物の揺れ等の影響で表面にひびが入りやすいモルタルには防水塗料がおススメです。そのひび割れに弾性塗料の塗膜が追随し、ひび割れを表面に出さない効果が期待できます。

「窯業系サイディング」は劣化状況に注意が必要!

窯業系サイディングとは、板状の外壁材で内容成分の80%がセメント、残りの20%が繊維質、増量材で形成されています。現在では日本の新築住宅の約80%にこの窯業系サイディングが使用されています。

一般的に弾性塗料を「窯業系サイディング」に塗布する場合は、注意が必要とされています。

窯業系サイディングはモルタルよりも蓄熱性が高く、その熱によって弾性塗料の塗膜が伸縮し、最終的に外壁表面に「膨れ」や「剥がれ」が発生してしまう可能性があるためです。また、サイディングボードがすでに水分を含んでしまっている場合も「膨れ」や「剥がれ」を引き起こす場合があります。

そのため、窯業系サイディングを弾性塗料で施工する場合は以下のことに注意して下さい。

①サイディングに反りがなく、水分を吸収した痕跡がないか。
②既存塗膜に「膨れ」、「剥がれ」が発生していないか。

塗装を行う前に、業者と一緒に家の周りを1度確認し、上記のような症状が見られないか確認をしましょう。上記の内容が当てはまる場合は、弾性塗料での塗替えはおススメできません。

塗膜の膨れ塗膜の膨れ、剥がれ

上記の内容に当てはまらない場合は、浸透型のエポキシ系シーラーを外壁に光沢が出るまで塗布し、淡彩色の弾性塗料を使用することで、防水機能を最大限に発揮することができます。

 

 まとめ

いかがだったでしょうか?
「防水塗料」は特定塗料の種類/カテゴリーではなく、屋根・外壁の塗装で「防水機能が高い塗料」、ひび割れに追随できる「弾性塗料」を指す言葉です。その中で弾性塗料は伸びることで、ひび割れの表面化を防ぎそこからの雨水の浸入を防ぎます。住宅への水の浸入を防ぐことで、建物の寿命を延ばし、安心に生活を続けることができるのです。

ぜひ、こちらの記事を参考に住宅の塗替え、塗料選びをご検討されてみてはいかがでしょうか。

 

当社では無料で屋根・外壁の劣化診断を行っております。
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